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【千葉】

袖ケ浦駅前から魅力発信 地域食材専門店「FARM COURT」台風被害乗り越え

農家が丹精込めた地元の新鮮野菜。FARM COURT袖ケ浦で試食できる=いずれもJR袖ケ浦駅北口で

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 袖ケ浦市の農畜産物を集めた地域食材専門店「FARM(ファーム) COURT(コート) 袖ケ浦」が昨年秋、JR袖ケ浦駅北口にオープンし、にぎわいづくりに一役買っている。オープン直前、台風15号で被災する不運に見舞われたが、従業員と仕入れ先が力を合わせ、明るい店づくりに挑戦。市の魅力発信拠点としての期待も集まる。 (山田雄一郎)

 「よりによって、なぜこのタイミングで…。初っぱなに鉄拳を食らった気持ちでした」

 同店を運営する「マイナビ地域創生」(東京都新宿区)の横尾隆義社長(56)は、台風が直撃した昨年九月九日の光景を、そう振り返る。軒下の天井がはがれ落ち、店頭の看板も飛ばされた。仕入れ先の農家が被災したことから商品の調達は困難になり、同十三日のオープニングセレモニーを中止。十日ほどたってプレオープンしたが、大掛かりな記念イベントは開けず、仕入れも年末まで思うように進まなかった。地元の新鮮な食材が店頭にそろうようになったのは年が明けてからだったという。

 「生産者の皆さんは本当に大変だったと思う。地元と一緒に頑張るというスタンスを、これからも伝えていきたい」と横尾社長。現場の従業員十人らと知恵を絞る毎日だ。

 店内は明るく、おしゃれなレイアウトは落ち着いた雰囲気を醸し出す。並んでいるのは袖ケ浦産の野菜や落花生、はちみつ、鶏卵など。袖ケ浦産の商品確保が難しい時期は、近隣市を含めた県産品を販売することにしている。野菜は一品二百〜三百円ほどで、無理のない価格に設定した。

 カフェを併設し、コーヒーなどが飲めるカウンター席をつくった。また、袖ケ浦駅を発車する高速バスの利用者のために券売機を設置、市内の観光情報を検索できるタッチパネルも導入した。

 東京湾アクアラインを使えば都心に一時間ほどでアクセスできる袖ケ浦市は、若者にとって人気の移住スポット。店内におしゃれ感があふれるのも若い女性をターゲットにしているためだ。「袖ケ浦愛」の強い高齢世代の取り込みも欠かせない。市商工観光課も「地元の新鮮な食材、観光情報の提供を通じ、袖ケ浦の魅力を発信してほしい」と後押しを約束する。

<FARM COURT 袖ケ浦> ゆりまち袖ケ浦駅前モールのサービス棟にオープン。事業主体は袖ケ浦市観光協会で、マイナビ地域創生が運営する。店舗面積約130平方メートルで、総事業費は4000万円。午前10時〜午後8時半。年末年始は休業。問い合わせは、同店=電0438(97)7855=へ。

おしゃれにレイアウトしたFARM COURT 袖ケ浦の店内

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