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【千葉】

千葉の地層の魅力感じて チバニアン命名を祝い「10選」を県教委が選出

旭市と銚子市にまたがる屏風ケ浦の地層

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 地質年代に日本にちなんだ名前が初めて採用された「チバニアン」(千葉時代)の命名を祝い、県教育委員会は「千葉の地層10選」を選出し、県教委のホームページ(HP)で公開している。担当者は「県内には興味深い地層がたくさんある。チバニアンを入り口に多くの人に知ってもらいたい」と期待している。 (中谷秀樹)

 一月十七日に国際地質科学連合の投票で、まだ名称が決まっていなかった約七十七万四千〜約十二万九千年前の地質時代をチバニアンと呼ぶことが決まり、県教委はチバニアンの根拠となる地磁気逆転地層がある市原市田淵周辺だけでなく、他の地層を知ってもらおうと選んだ。

 地層に詳しい文化庁元調査官、県中央博物館の研究者、高校の現役地学教師ら五人でつくる検討会で、選考対象に挙がった県内五十三の地層の中から「見やすい場所(アクセス)」「千葉の成り立ちを楽しめる」「見どころや特徴」の三つの観点で絞り込んだ。県教委によると、三度の検討会の議論は白熱して絞り込めず、チバニアンの基準地とそのほかの地層十カ所の計十一カ所に落ち着き、初心者や子どもにも特徴が分かりやすい説明を付けた。

 このうち、鋸山の房州石(富津市)は、良質な岩石が集まった山頂部に江戸時代から昭和期に土木工事などで用いられた石材「房州石」を切り出した跡が残っている。二〇一六年に国指定名勝・天然記念物に指定されている屏風ケ浦(旭市・銚子市)は、波で削られた海岸線に地層が広く露出して「東洋のドーバー」の異名も。森田健作知事は六日の定例会見で「四十年ほど前にCMを収録したことがあり、まさしく絶景。多くの人に千葉の地層の魅力を感じてほしい」とPRした。

 県教委文化財課の担当者は、県内に個性豊かな地層が多い理由の一つとして「県南部沖のフィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込んで持ち上げられたことで、他の地域よりも新生代の地層が隆起しているため観察に適している」と説明。「10選を参考に地層巡りの観光にも役立ててもらえれば」と話している。

上総丘陵の砂岩泥岩互層=いすみ市で

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鋸山の房州石=富津市で

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白浜の海底地すべり堆積層=南房総市で(いずれも県教委提供)

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