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【千葉】

新型コロナ 県内イベント中止相次ぐ 宿泊施設キャンセルも深刻

幕張メッセ内のスケジュール表には、一部イベントの開催中止や延期を知らせるシールが貼られていた=千葉市美浜区で

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内でのイベントの中止が相次いでいる。また、政府チャーター機で中国・武漢市から帰国した人が勝浦市内のホテルに一時、滞在したことが影響したためか、外房地域を中心に宿泊施設のキャンセルも深刻になっている。 (山田雄一郎、太田理英子、丸山将吾)

 勝浦市の土屋元(はじめ)市長は十九日、二十周年を迎える予定だった「かつうらビッグひな祭り」(二十二日〜三月三日)を初めて中止すると発表した。土屋市長は「苦渋の決断で、市民の安全対策を第一に考えた」と理解を求めた。期間中、消毒液やマスクを用意することが困難だという。

 中国・武漢から帰国し、市内のホテル「勝浦ホテル三日月」に滞在した人たちが帰宅のため全員退去した十三日時点では、開催する方向だった。だが、国内の感染経路が不明で、感染が急速に拡大している現状を踏まえて中止を決めた。同ひな祭りは、二〇〇一年にスタート。近年は約十六万人が訪れていた。

 千葉市美浜区の幕張メッセでは、二十三日に開催予定だった生活協同組合の物産展「コープみらいフェスタきやっせ物産展2020」の中止が決定。九日〜三月一日に予定されていたアイドルグループ「NMB48」「SKE48」などの握手会四件と、機械工具の即売展示会「2020東京どてらい市」が延期となった。いずれも開催時期は未定。

 二十四日に東金市と九十九里町で初開催される予定だった「二〇二〇東金・九十九里波乗りハーフマラソン」は、実行委員会が十八日、中止を決定した。参加料は申し込み規約に従い、返金しない。ハーフには二千九百六十四人が、三キロを走るペアには三百組六百人がエントリーしていた。担当者は「リスク管理が厳しくなった。初開催で力が入っていただけに非常に残念」と肩を落とした。

 流山市では、二十四日の市民公開講座「こどもをタバコから守ろう」が中止に。約五百人が来場する予定だったという。白井市では、来月一日の国際交流事業「世界のダンス&フードフェスティバル2020」が〇六年の初開催後、初の中止となった。

 松戸市でも、来月七、八日に開催が予定されていた河津桜まつりが中止に。市内を流れる坂川の沿道で屋台や催しを予定していた。今月二十二日から来月十五日までの夜間ライトアップは予定通り行われる。

 鴨川市は、市内の旅館やホテルで十五日の時点で計千二百五十件のキャンセルがあり、影響額が約八千五百万円に上っていると明らかにした。人気のレジャー施設「鴨川シーワールド」では客足が二〜三割減ったといい、地元飲食業への影響も懸念されている。

 市内の亀田総合病院では、中国から帰国後、ホテル三日月に滞在した人のうち、陽性反応が出た患者らを受け入れた。市の担当者は、「国を挙げて手を打ってほしい。正しい情報で予防に取り組んでいく姿勢を」と訴えた。

 県旅館ホテル生活衛生同業組合によると、一月二十九日にホテル三日月が帰国者を受け入れた直後から、周辺の宿泊施設でキャンセルが一気に増えたという。外房エリアの宿泊施設は、昨年秋の台風被災後から客足が遠のき、例年は四割後半で推移する稼働率が三割程度に低下。追い打ちをかけるように新型コロナウイルスの風評被害が広がり、現在は一〜二割に落ち込んでいるという。

 同組合の武川豊事務局長は「家族経営の旅館や小規模のホテルでは、資金繰りに苦労するところも出始めている。感染拡大が止まっても、回復には時間がかかる」と嘆く。

過去の「かつうらビッグひな祭り」の様子。会場の一つ、遠見岬神社には60段の石段に約1800体のひな人形が並ぶ(勝浦市提供)

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