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【千葉】

建設業界の女性の素顔、夢 冊子第3号 全国の「けんせつ姫」紹介

無料冊子「けんせつ姫」第3号を手にする柴田久恵さん。手前は創刊号と第2号=船橋市三咲の土佐工業で

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 建設業界で働く女性とその素顔を知ってほしい−。船橋市三咲の建設会社・土佐工業が、無料冊子「けんせつ姫」の第三号を発刊した。「男性の職場」と思われがちな業界だが、現場の女性たちを紹介することで、認知度アップとともに働く女性が増えるよう願って製作された。編集長を務める同社社長の柴田久恵さん(47)は「彼女たちがどう働き、何を考えているのかをまとめた」と話している。 (保母哲)

 建設業界の女性は「ドボジョ」、次いで「土木女子」「けんせつ小町」などと呼ばれている。「けんせつ姫と呼ばれるような業界に」と願い、柴田さんはフリーペーパーの発行を計画。二年前の創刊号と一年前の第二号で、県内をはじめ関東各地で働く女性たちを取り上げた。

 今回は沖縄県や大阪府、徳島県など、全国各地の現場監督や施工管理者、塗装作業員らを収録。工業高校二校と青森県、島根県などの女性団体も含め、十六〜四十八歳の計三十七人を紹介した。取材・編集などは、土佐工業専務の佐竹康裕さん(38)らも担った。紹介された会社や、会員制交流サイト(SNS)で知り合った女性らに取材交渉したという。

 冊子は、女性たちの働く姿を収めたカラー写真やインタビューなどで構成。現場監督(27)は「四十代までに自分の会社をつくりたい」、かやぶき職人(39)は「新築でかやぶき屋根の街をつくるという夢がある」などとコメントしている。

 柴田さんは建設業だった父親の手伝いをするうち、二十一歳で起業。現在は園児から小学生まで三人の子育ても忙しい。冊子の発行を重ねてきた理由として、「子どもを産んで母親になったことが大きい」と説明。建設業界は人手不足などの課題を抱えていることを挙げながら、「この子たちが大きくなったとき、業界や会社はどうなってしまうのか、を考えると、働く女性を増やすことなどを考えないといけないから」と力を込めた。

 冊子「けんせつ姫」はA4判で、第三号は三十九ページ。一万五千冊を印刷し、建設関連の学科などがある全国の高校や大学、専門学校など計九百六十九校に配布することにしている。

 

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