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【千葉】

被告「みーちゃん、ごめん」 野田虐待死 父初公判

小4女児虐待死事件で、栗原勇一郎被告の裁判員裁判初公判が開かれた千葉地裁の法廷(代表撮影)

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 「みーちゃんに謝ることしかできない。みーちゃん、本当にごめんなさい」−。野田市の自宅で昨年一月、小学四年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判が二十一日、千葉地裁で始まった。冒頭、涙ながらに語った勇一郎被告だが、起訴内容の一部は否認。傍聴した人からは「態度のギャップが大きく、心がないように思えた」といった声が上がった。 (丸山将吾)

 勇一郎被告は白髪まじりの短髪、上下黒のスーツに青のネクタイ姿で入廷し、深々と一礼した。「一言、申し上げてよろしいでしょうか」。冒頭、証言台に立った勇一郎被告は、用意していた封筒から取り出した紙を涙ながらに読み上げた。「みーちゃんの未来を見るのを楽しみにしていた私が自ら、見られなくしてしまった」。検察官が起訴状を朗読している間も、しきりにハンカチで目をぬぐった。

 証拠調べでは、二〇一七年十一月に心愛さんが学校アンケートに「お父さんにぼう力を受けています」と書いて柏児童相談所に一時保護される直前に、勇一郎被告が撮影したとみられる心愛さんの写真や動画が紹介された。動画を見た裁判員の女性が泣き始め、一時休廷する場面もあった。

 開廷前、千葉地裁前には、六十三席の傍聴券を求めて四百三十四人が抽選の列をつくった。傍聴した船橋市の主婦(46)は勇一郎被告の様子について、「弁護側の冒頭陳述では涙を流したり感情が入っていたが、それ以外の時は終始無表情なのが怖かった。心がないように見えた」と述べた。

 傍聴者は動画を見ることはできず、音声だけだったが、主婦は「聞くに堪えなかった」。「心愛ちゃんはどうすれば助かったんだろうね」と、今後の裁判を見守るという。

初公判の傍聴券を求め並ぶ人たち=いずれも千葉市中央区で

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