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【千葉】

松戸市民劇団が創立40周年 来月、記念公演 多彩な団員、円熟の芝居

40周年記念公演をPRする石上瑠美子さん(左から2人目)、合津浩則さん(同3人目)らメインキャスト=松戸市で

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 松戸市民劇団が一九七九年の旗揚げから四十周年を迎えた。記念公演「ひぐらし食堂」を三月七、八両日、松戸市の森のホール21小ホールの舞台に掛ける。戦後間もない東京・下町の人間喜劇を、会社員やミュージシャン、自由業、市議会議員などひとくせもふたくせもある団員たちが円熟の芝居で見せる。 (林容史)

 劇団は、理事長の石上瑠美子さん(68)が中心になって創設した。演劇少女だった石上さんに、当時の市社会教育課の職員が、市民交響楽団の演劇部づくりを呼び掛け、演劇講座を企画、受講した中高生らが結集した。市の三番目の社会教育認定団体となり、八九年には同市日暮の八柱駅前のマンション一室を改造し、活動拠点の稽古場「アトリエ劇舎(しばいや)」を開設した。定期公演やミニシアターの上演は九十回近くを数え、地元の祭りに参加したり、東日本大震災復興支援チャリティーショーを実施したりしてきた。九六年にはNPO法人格を取得している。

 「ひぐらし食堂」は、劇団OBで名誉団員の長谷川貞雄さん(87)が書き下ろしたオリジナル。両親が日暮里駅(東京都荒川区)前で食堂を営んでいた長谷川さんが、戦中戦後の体験を交えて創作した。下町の食堂を舞台に、経営者夫婦とその子どもたち、そこに集う元特攻隊員、巡査を解雇された紙芝居役者、闇市を仕切る親分らが織りなす民衆の生活を描いている。

 脚本は長谷川さんが十年ほど前に書き上げたが、「演じるには当時の劇団員では若すぎた」(石上さん)と久しくお蔵入りになっていた。

 四十〜六十代になった十一人の団員に劇団の卒業生が助っ人として加わり、照明や音響、道具づくりで市民も協力する。

 石上さんは「すっかり高齢者劇団になってしまったが、チームワークは今が最高」と笑う。「戦争のにおいを知らない世代に向けて、家や家族を失いながらも他人と心を寄せ合って生きていく様を伝えたい」

 団長の合津浩則さん(53)は「戦後の人の温かさ、相手を思いやる心の余裕を今の時代に感じてほしい」と呼び掛ける。

 開演は七日が午後五時、八日が午後一時。入場料は前売り二千円、当日三千円。

 問い合わせは松戸探検隊ひみつ堂=電047(727)7825、石上さん=電090(8101)9347=へ。

 

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