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【千葉】

ツバメの子、無事育って 稲毛高美術部員が巣を手作り

部員たちが手作りしたツバメの巣

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 千葉市美浜区のショッピングセンター「稲浜ショップ」のアーケードに毎春飛んでくるツバメのため、市立稲毛高校の美術部員たちが十九日、手作りの巣を設置した。ツバメが巣作りの場にしてきた天井スピーカーが撤去されたためで、名付けて「ツバメの巣引っ越し大作戦」。生徒やアーケードの関係者は「無事にすみつき、ひなが育ってほしい」と願っている。 (太田理英子)

 稲浜ショップを管理・運営する千葉経済開発公社によると、毎年四月ごろから十羽ほどのツバメがスピーカーなどに巣を作って過ごし、秋には南方に飛び立っていく。だが、スピーカーが老朽化して撤去する方針が決まったため、二年前から同部員が手掛けた木棚を天井近くに取り付け、市販のかごを載せた「人工巣」を実験的に設置していた。

 その結果、昨シーズンに大半のツバメがかごを巣にしたことから、部員たちは今回、より本物に似せた巣を十個作った。コルク粘土にわらを混ぜて器型に加工し、表面はでこぼこに。過ごしやすさも重視し、深さや広さも工夫したという。

 十九日、一、二年生の女子部員六人がアーケードを訪れ、木棚に載せていた市販のかごをはずし、五個の手作りの巣を固定した。

 ツバメがアーケードを飛んだり巣で鳴き声をあげたりする姿を楽しみにしている常連客は多いという。部長の二年福田あおばさん(16)は「自分たちが作ったものが地域で生かされるのはうれしい。ツバメたちが気持ちよく過ごし、子育てにも使ってくれたら」と話す。

 アーケードでは、これまでも同高と同高付属中学校の美術部員たちが外壁などの装飾を手掛け、にぎわい作りに協力してきた。公社の担当者は「若い地元生徒との連携は、地域社会の活性化にもつながる。今年もツバメがたくさん飛んできて、地域の人たちに笑顔で迎えてもらいたい」と期待を込めた。

 部員が制作した巣のうち、残り五個は同区の「高洲第一ショッピングセンター」に設置された。

木棚の上に巣を取り付ける部員ら=いずれも千葉市美浜区の「稲浜ショップ」で

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