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【千葉】

野田虐待死公判 「優しい人」…態度一転 母が夫の支配証言

 野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=の虐待死事件で傷害致死罪などに問われた父親勇一郎被告(42)の裁判員裁判の公判が二十六日、千葉地裁であり、心愛さんの母親(33)が検察側の証人として尋問に臨んだ。結婚前から夫に支配を受けていたことを明かし、「心愛を助けたいと思ったが、監視や束縛が強く何もできなかった」と後悔をにじませた。 (太田理英子、山口登史、丸山将吾)

 「明るく、優しい人。常に私を気遣ってくれた」。母親は、沖縄県で出会ったころの勇一郎被告の姿をこう振り返った。だが交際開始後、暴言を浴びせるなど態度は一転。家族らとの連絡も許されず、職場も退職させられた。結婚後は監視が一層強まったという。

 心愛さんの出産直後に別居し、その後離婚したが「夫のことが頭から離れなかった」と母親は自ら連絡を取って六年後に再婚。「一度目の結婚時よりも束縛がひどくなった」といい、平手でたたかれるなど暴力も受けるようになった。

 二〇一七年夏に千葉県に転居後、暴力は心愛さんにも向かい、同年十一月に児童相談所が一時保護。心愛さんが自宅に戻り、一八年夏から年末にかけて虐待が激化した様子を証言した。

 なぜ虐待を止めなかったのか。母親は「夫へのストレスを心愛にぶつけてしまった」と打ち明けた。

 現在の心境について「離婚したいと思っている」と明言。現在、離婚訴訟を起こしていると述べた。公判の間、勇一郎被告は終始身動きや表情を変えることなく、前方を見つめ続けた。 

 

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