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【千葉】

南房総市と東京・新島村 復興へコラボ イチゴ商品開発・販売

南房総市と新島村が共同開発した「東京愛らんどベリー」

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 南房総市と東京都新島村が、酒かす液を散布し、甘みを増した特産イチゴ「東京愛らんどベリー」を共同開発し、販売を始めた。昨年秋の台風で大きな被害を出した自治体同士が「復興のきっかけに」と商品化を進めていた。 (山田雄一郎)

 南房総市産のイチゴは国内外の消費者から人気があり、市内の栽培面積も増えている。他地域の特産物とコラボさせることでブランド力を高めようと構想していた。新島村を含む伊豆諸島・小笠原諸島の地域活性プロジェクト「東京愛らんど」も、島でとれる物を新商品に生かせないか試行錯誤していた。

 南房総市によると、千葉テレビの地域活性化事業が縁で新島村との関係が深まり、共同商品開発の話が持ち上がった。昨年九月の台風15号や十月の大雨などで農林水産物や観光資源に大きな被害が出る中、「地域の元気を取り戻したい」と共同事業を本格化した。

 開発で大きな役割を担ったのが、新島村の「酒かす液」。島焼酎の製造段階で出る酒かすから抽出したもので、アミノ酸に富み、村内の酒造会社が提供。南房総市の地域商社がイチゴの葉に散布し、十一月から栽培を進めてきた。

 今月十七日には東京・竹芝で、東京愛らんどベリーのお披露目会があり、両市村の幹部や生産者が出席し、自治体の垣根を越えた復興への姿勢をアピールした。試食した人からは「真っ赤でつやつや」「とっても甘い」との声が上がった。

 十八日から東京・新宿一帯で販売を始めたが、すでに完売。現在は南房総市白浜町の道の駅「白浜野島崎」で販売中で、人気があり品薄状態が続く。一パック七百二十円(税込み)。

 今後について、南房総市は「南房総の生産者は味、形、品質ともにすばらしいイチゴを栽培している。一つの付加価値商品として、東京愛らんどベリーに取り組みたい」とコメント。

 東京愛らんど広報事務局も「シロップと新島のお酒を合わせ、カクテルを楽しめるよう開発中。女性にも楽しんでもらえる、飲みやすいお酒で、新たな顧客開拓になる」と期待する。

イチゴに酒かす液を散布する生産者=南房総市で

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