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【千葉】

新型コロナウイルス、感染拡大 県内各地で影響 小中休校「苦渋の決断」

休校・休園などを発表する村越祐民市長(右)と田中庸恵教育長(中)=市川市役所で

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 感染の拡大が続く新型コロナウイルスの影響が、県内各地で出ている。旭市では東日本大震災の追悼イベントが中止となり、公立学校では、卒業式の短縮や縮小が検討されている。休館、休園となる公的施設も多く、脅威への不安は収束が見えない。

 市立小中学校全ての臨時休校を決めた市川市の村越祐民市長は二十七日に記者会見し、学校を含めた市関連の計約三百施設のうち、約二百五十施設で休館・休園などの措置を取ることを明らかにした。市内のスポーツクラブ会員に三人の感染者がおり、濃厚接触者が約六百人に上ると判明したことなどを受けた。村越市長と田中庸恵(ようけい)教育長は「子どもたちの安全を第一に考えた。苦渋の決断だ」と語った。

 市によると、二十八日から三月十二日まで休校・休園となるのは、市立小中学校計五十三校と幼稚園六園、放課後子ども教室(九カ所)、放課後保育クラブ(四十六クラブ)。いきいきセンターや地域ケア拠点といった高齢者施設、公民館などの集会施設、スポーツ施設、図書館・博物館、文化・観光施設、公園なども同様に休館・休園となる。

 私立小中学校は「各校の判断だが、市と足並みをそろえることになりそう」、保育園は「共働き家庭などの事情があり、現時点では休園を考えていない」とした。

 スポーツクラブ会員で感染が判明した三人と同じ日に利用したのは、教職員四人、市職員一人でいずれも発熱などの症状は出ていないが、現在は自宅待機中。

 会見で村越市長は「学期末、学年末の大切な時期だけに、できれば休校にはしたくなかった」としながらも、市内で感染者が見つかったことを挙げて「万が一を考え、子どもたちに感染しない措置を取った」。田中教育長も「自宅待機の子どもたちのために教諭が家庭訪問するなど十分なケアをしたい」と述べた。 (保母哲)

◆卒業式での対応策通知 規模縮小や時間短縮

 県教育委員会は、県立高校百二十二校と特別支援学校三十六校に、来月に予定される卒業式の参加規模の縮小や時間短縮など対応策をまとめ、二十六日付で文書で通知した。

 文部科学省の通知に基づいて作成。手洗いやアルコール消毒など基本的な感染予防策のほか、在校生の参加の取りやめや保護者の参加人数を最小限とするなどの具体例を示した。卒業証書を代表生徒のみに授与したり、祝辞を割愛したりするなどの時間短縮の工夫も挙げた。また、予行演習の中止を指示している。

 県教委によると、全日制の県立高校の三年生は昨年五月一日時点で三万二千四百七十九人で、来月四日から卒業式が始まり、多くは七、九日に集中している。

 同じ文書を千葉市を除く五十三市町村の教育委員会に通知し、来月中旬予定の小中学校の卒業式の参考としてもらう。離任式や謝恩会などの行事についても今後、通知を検討している。

 千葉市教育委員会も二十七日、卒業式の内容を変更し、実施時間を短縮するよう、市立小中高校百七十一校に通知した。今後の状況次第で、入学式も同様の対応をとる可能性があるという。 (中谷秀樹、丸山将吾)

 

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