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【千葉】

野田虐待死公判 涙流すも行為は否定続け 被告人質問終了 証人証言と矛盾も

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 野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=の虐待死事件で、傷害致死罪などに問われた父親勇一郎被告(42)の裁判員裁判は六日、三日間の被告人質問を終えた。勇一郎被告は弁護側の質問に、涙を流しながら話したが、検察側から証人の証言との矛盾を指摘される場面もあった。二〇一八年七月以降の行為を「虐待だった」と認めた一方、起訴内容の行為の多くを否定した。 (山口登史、丸山将吾、太田理英子)

 心愛さんが死亡する直前の状況について、母親は証人尋問で、一九年一月二十四日夕、被告が心愛さんの背中に馬乗りになり、プロレス技のように足首をつかんで反らせたとしたが、被告は「やっていない」と否定した。

 冷水シャワーを浴びせ続けたとの起訴内容についても「二〜三回、長くても三秒程度」と主張。検察側から「あなたが話す行為では心愛さんは亡くならないのでは」と聞かれると、「事実しか話していない」と反論した。

 心愛さんが学校アンケートで訴える原因となった一七年十一月ごろの暴行については「ありません」と否定。アンケートは「心愛がされてもないのにうそを書いた」と涙ながらに語った。

 一八年七月、浴室で心愛さんに排せつ物を持たせて携帯電話で撮影した行為は、認めた上で「(心愛さんが)『撮りたければ撮れよ』と言ったので、撮ってしまった」と主張した。

 一八年末から一九年初めにかけての暴行では、心愛さんを床に打ち付けたとする起訴内容を「ありません」。解剖医が「胸骨が陥没するように折れていた。局所的打撃だったとみられる」と証言したのに対し、「床に寝そべる心愛を押さえ込んだ時に骨折した」と説明した。

 心愛さんへの暴行を止めに入った母親を暴行したとされる起訴内容は「暴れた妻を押さえようと、馬乗りでほほを平手打ちした」と話した。

 起訴状などでは、一九年一月五日ごろ、旅行が中止になったことに「責任取れ」「大みそかに戻せ」などと心愛さんに迫り、立たせ続けたとされるが、「妻に同調した」と理由を述べた。

 

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