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【私説・論説室から】

首都圏にオスプレイ部隊

 今年三月、千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地に「自衛隊版オスプレイ」の飛行隊が新編される。機体は六月以降、順次配備され、防衛省が予定する佐賀空港の受け入れ態勢が整うまで、木更津のオスプレイは十七機まで増え続ける。

 一方、沖縄の米海兵隊普天間飛行場に配備されたオスプレイは、北海道で行われた日米共同訓練に八日も遅れてやってきて、さらに三日遅れて帰還の途についた。戻る途中、「凍結警告灯」が点灯したとして、仙台空港に緊急着陸。翌日午後、気温が高くなったところで、ようやく離陸した。

 民間航空機が問題なく飛べる程度の低温でも飛行に支障が出るとは、何とひ弱な軍用機だろう。木更津に配備される同型のオスプレイは、日本の冬に耐えられるのか。

 死者が出るなどしたクラスAの事故率は米海兵隊版オスプレイの場合、昨年九月現在二・五〇まで減ったが、東京の横田基地に配備された空軍版オスプレイは同六・二二と高止まりしている。しかも横田のオスプレイは、二〇二四年ごろまでに十機に倍増する。

 すると、首都圏の空を自衛隊版、米空軍版を合わせて二十七機のオスプレイが飛び回ることになる。普天間飛行場に二十四機配備されたオスプレイは「沖縄の負担軽減」を理由に訓練を本土に移転させた。「首都圏の負担」はどこが引き受けるのか。 (半田滋)

 

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