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【経済Q&A】

小売店のスマホ なぜ低価格 大手回線網、安く利用

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 小売店が格安スマートフォン(スマホ)の販売に相次いで参入した。イオンに続き、家電量販店のビックカメラも大手携帯電話会社の半額以下の価格で提供。どうして、これだけ安くできるのか。使い勝手の方はどうなのだろうか。 (伊東浩一)

 Q 小売店がこの時期、相次いで格安スマホの販売を始めたのはなぜか。

 A 日本のスマホ通信費は高く、消費者は不満を持っている。総務省が昨年六月に発表した調査結果によると、東京で最低限しかスマホを使わない区分の人たちでも通信費を月額七千五百六十四円払っていた。世界七都市で最も高い。追い打ちをかけるように一日から消費税率も上がった。スマホにかける月々の出費を抑えたいという消費者心理の高まりを見込んで、小売り各社の動きが活発になったようだ。

 Q ビックカメラの格安スマホとは。

 A イオンが端末代と通信費合わせて税抜きで月額二千九百八十円だったのに対して、ビックカメラは同二千八百三十円(千台限定)だ。端末の月々の分割払い分(九百三十円)が含まれており、それが終わる三年目からは千九百円に下がる。大手携帯電話会社の月額が七千円程度だから、かなり安い。

 Q どうして低価格で販売できるのか。

 A 大手携帯電話会社の回線網を借りて通信サービスを提供する格安通信会社と組んでいるからだ。格安通信会社は自前で回線網を持たない分、機器の維持費などコストが安いので、安価で通信サービスが提供でき、小売り各社はそれに端末をセットにして売り出している。

 Q 大手携帯電話会社の通信サービスとの違いは。

 A 通信速度や通信容量の面では劣っている。高画質や容量の大きい動画を見ると、画面が途切れたり、止まったように見える場合があり、動画を中心に閲覧する人は注意が必要だ。文字中心のホームページなどを見る分には支障はない。

 Q 今後、大手携帯電話会社の利用料に影響を与える可能性は。

 A 知名度の高いスーパーや家電量販店が販売に乗り出したことで、格安スマホの普及は進むだろう。総務省もスマホの価格競争を促すため、格安通信会社が、大手携帯電話会社から借りる回線網の利用料を半額程度に引き下げることを決めており、格安スマホの通信費は今後、さらに安くなるとみられる。消費者に一層浸透していけば、大手携帯電話会社が対抗上、価格やサービスの見直しを迫られる可能性がある。

 

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