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【経済】

強制停電3度作動 北海道、初動の18分判明

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 北海道で六日に地震が発生し、道内全域が停電に至るまでの十八分間の北海道電力の初動の概要が十九日判明した。主力の火力発電所が緊急停止した後、一部地域を強制停電する仕組みが三度作動し、別の火力発電所が出力を増やすなど緊急対応システムが自動的に作動していた。経済産業省の指示を受けた電力広域的運営推進機関(広域機関)は十九日、検証委員会を発足させ、停電の原因や再発防止策を議論する。 (伊藤弘喜)

 経産省などによると、北海道で六日午前三時七分に最大震度7の地震が発生。同八分、道内の電力供給の約半分を担う苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所(厚真町)三基のうち2号機と4号機が地震の揺れを感知し、緊急停止した。一部の水力、風力発電所も停止。電力の供給量が急減し、常に同量に保つ必要がある電力の需要と供給のバランスが崩れた。

 直後に、一部地域を強制停電させて需要を減らして需給バランスを復旧させるシステムが作動。北海道と本州をつなぐ連系線で本州から電気が送り込まれたこともあり、需給バランスは一時的に回復した。

 だが、地震で起きた道民がテレビをつけるなどして電力需要が急増。他の火力発電所が発電量を増やしたが追い付かず、需給バランスが再び崩れた。強制停電のシステムが再度作動したが、需給バランスの乱れで残る火力、水力発電所が次々と停止。苫東厚真1号機も止まり三度目の強制停電が作動したが、電力会社の管内のほぼ全域が停電する国内初の事態に至った。

 こうした事態の再発防止策を議論する委員会は専門家四人で構成し、委員長に横山明彦東京大大学院教授が就任。二十一日に初会合を開く。

 

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