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【経済】

日産、構造検査も改ざん スズキは燃費測定で2700台

 日産自動車は二十六日、新車出荷前の検査の不正に関する調査報告書を公表した。七月にデータ改ざんが発覚した燃費・排ガス検査に加え、車の構造や性能などを調べる「精密車両測定検査」でも、推定で延べ二百五十三台のデータ改ざんが判明。八月に燃費・排ガス検査の不正が発覚したスズキも同日、再調査の結果、新たに二酸化炭素(CO2)排出量を意図的に小さくするなどの改ざんが二千七百三十七台であったと発表した。

 同様の検査不正があったSUBARU(スバル)も早ければ月内に再発防止策を国に提出する方針だが、大手自動車メーカーの検査の不正の発覚に歯止めがかからない状況だ。

 日産の完成車検査で不正が分かったのは昨年九月以降、三回目。横浜市の本社で記者会見した山内康裕執行役員は「今回でうみは出し切ったと考えている。今後は二度と起こさないことがポイントだ」と述べた。

 日産の精密車両測定検査では、十一項目で不正を確認。車体の全幅など六項目でデータ改ざんがあり、ブレーキ液の残量警告灯の点灯確認など三項目は検査そのものをしていなかった。これらの不正は最初の不正が発覚した昨年九月以降も続いていた。再検証の結果、車の性能に問題がないことは確認できたという。

 不正が相次いだ要因を日産は「検査員の人員不足」「完成車検査軽視の風潮」などと分析。山内氏は再発防止策として、今後六年で千七百億〜千八百億円の設備投資をし、本年度中に検査担当者など六百七十人を増員する方針を示した。

 スズキは「過去一年の測定データに不正はない」と説明していたが、検査成績書の数値と元の測定データが食い違う例が判明。二〇〇九年五月以降の測定データが残る車のうち、14・6%の二千七百三十七台で新たにCO2の排出量などの改ざんが発覚した。 (森本智之)

 

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