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【経済】

スルガ銀、一部業務停止 投資用不動産融資、6カ月

記者会見を終え、頭を下げるスルガ銀行の有国三知男社長(左)=5日、東京都中央区の日銀本店で

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 金融庁は五日、スルガ銀行(静岡県沼津市)に対し、不正が横行していた投資用不動産融資などの一部の業務を今月十二日から六カ月間停止するよう命じた。営業現場でまん延していた書類改ざんなどの不正を経営陣が見抜けず、企業統治(ガバナンス)が全く機能していなかった点を問題視した。長期に業務を止めさせ、抜本的な組織改革に専念させる。 

 業務停止の対象となるのは、投資用不動産の新規融資と、新規住宅ローンの一部。預金の預け払いなどの窓口業務は通常通り行う。

 金融庁は、不正の背景について、岡野光喜前会長=九月に引責辞任=ら創業家が実質的に銀行を支配し、その後ろ盾を得た執行役員が営業現場に厳しいノルマを与え、法令を軽んじる企業文化が生まれたと指摘。顧客を最優先に考える経営体制づくりなどを求める業務改善命令も出し、改善計画を十一月末までに提出するよう命じた。

 同行や金融庁によると、岡野前会長ら創業家の関係企業に、保有資産の把握や返済計画を検証せずに、総額四百八十八億円を融資していたことも判明。関係企業からは、創業家個人にも六十九億円が融資されていた。暴力団関係者など反社会的勢力やマネーロンダリング(資金洗浄)対策の不備も指摘された。

 東京都内で五日、会見した有国三知男社長は、審査書類の改ざんや、融資の際に保険商品などを抱き合わせて販売するといった不正が少なくとも二千八十件あったことを明らかにし、「心よりおわび申し上げる。再発しない体制をつくる」と謝罪した。

 一連の問題では、同行の第三者委員会が先月七日、調査報告書を公表し、不動産融資額を増やすため、審査書類の偽造などが横行していたと認定した。 (岸本拓也、渥美龍太)

 

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