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【経済】

最新家電やIT展示会「シーテック」きょう開幕 小売り、銀行異業種参入

来店客と会話してお勧めの商品などを紹介するバーチャルクルー=15日、千葉市美浜区の幕張メッセで

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 最新のデジタル家電やITの展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」が十六日に千葉市の幕張メッセで開幕する。十五日の報道関係者向けの事前公開でトヨタ自動車は、LINE(ライン)の人工知能(AI)「クローバ」の対話型スピーカーの機能を、車内で活用できるサービスを披露した。

 スマートフォンのアプリと車載器を連携させてクローバの機能が使えるようになり、運転席でハンドルを握ったまま声で指示できる。メッセージの送受信ができるほか、天気やニュースを教えてくれる。十二月三日にサービスに対応したカーナビを発売。一九年夏には目的地の設定や案内も対応できるようにする。トヨタの担当者は「(声で)安全にスマホ機能を操作できるので、交通事故ゼロを目指せる」と強調した。走行中のスマホの脇見運転防止に役立つと期待している。

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 近年のシーテックでは家電だけでなく、小売りや銀行など異業種からの参加が目立つ。

 小売企業として初出展となるローソンは「二〇二五年のコンビニ」をテーマにデジタル技術を駆使した未来のおもてなしを提案する。体験コーナーに入ると、画面に映し出されたバーチャルの店員がお出迎え。顔認証で顧客を判別し、揚げ物の購入が多い客にはサラダを勧めるなど購入履歴に応じたメニューの提案をする。注文が入ると自動調理ロボットができたてを提供するイメージだ。

 レジを通らない「ウォークスルー決済」による買い物も体験できる。商品に電子タグがついており、エコバッグにほしい商品を入れて読み取り機の脇を通ると、レジ打ちをせずに事前に登録したクレジットカード決済ができる。

 三メガバンクグループも昨年に続き出展した。三菱UFJフィナンシャル・グループは、消費者が個人情報を提供する代わりにお金や割引などを受け取れるサービスの基盤技術を展示した。センサーを組み込んだスニーカーと、スマートフォンを無線でつなぎ、利用者の同意を前提に、歩数や歩き方のくせなどのデータを企業に提供することで、対価が得られる仕組みを紹介。来月から千人を対象に実証実験を始める。

 三井住友フィナンシャルグループは、人工知能(AI)を使い、出入金などの動きから、融資先の経営状況の変化を察知するサービスを披露した。決算を待たずに早期に企業の状況を把握できるのが特徴。来年二月から地方銀行向けに販売する予定で、ITイノベーション推進部の渡辺知史副部長は「新技術が具体的なビジネスになるようにこだわった」と話した。

 みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ情報総研は、AIでカメラの映像を解析し、人物を追跡するなど、金融以外への活用を想定した技術を展示した。 (岸本拓也、須藤恵里)

 

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