東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

スバル 自浄能力欠如あらわ

<解説> スバルで先月まで検査不正が行われていたことが明らかになった端緒は十月中下旬の国土交通省による立ち入り検査だった。社内調査、委託した弁護士による調査を繰り返しながら役所の検査に頼らざるを得なかった事実から、スバルの自浄能力の欠如が浮かび上がる。

 外部の弁護士チームによる最終報告書が公表されたのは九月二十八日。中村知美社長は「今回で把握しうる不正は抽出できた」と述べ終結宣言した。しかしこの間も不正は続いていた。

 「結果が良ければプロセスは現場の都合で解釈しても許されるという考えが宿痾(しゅくあ)のように根付いている」。都内で開いた会見で、加藤洋一専務は不正が繰り返される理由を分析してみせた。

 だが、安全品質を軽んじているのは現場だけではない。二〇一二〜一三年に製造した車のエンジンのバネ部分が折れ、エンジンが止まる不具合が続きながらも今月になるまでリコールを発表しなかった。現場でなく、経営陣の判断であり、むしろ経営陣の安全に対する甘い姿勢こそが、不正をまん延させる温床になっている可能性がある。会見では「今回新しいシリアスな問題が起こっているわけではない」(幹部)と問題を軽視する発言もあった。

 消費者の信頼を最優先する社内文化の徹底に向け、経営陣から現場まで意識改革が急務になっている。 (森本智之)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報