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【経済】

三菱UFJ・三井住友 平日ATM相互無料に

 三菱UFJ銀行と三井住友銀行は二〇一九年中にも銀行の店舗以外に設置された現金自動預払機(ATM)を共通化する方針を固めた。両行の預金者は、どちらのATMでも、平日日中は手数料無料で現金を引き出せるようになる。メガバンク同士がATMを共通化するのは初めて。

 日銀の大規模な金融緩和を背景にした超低金利下で銀行の収益環境は悪化しており、両行はATM業務を合理化してコスト削減につなげる狙い。

 両行合わせて、銀行店舗外のATMは約二千八百カ所あるが、場所が近いところを中心に数百カ所を廃止する方針。反応を見極め、共通化の対象を店舗ATMにも広げるかを検討する。

 すでに両行は、通帳の記帳に対応しない簡易型ATMの共同開発を始めた。将来的には営業エリアが重複する駅前や商業施設内などから順次、共通ATMに置き換えていく方向で協議を進めていく。

 現金決済が好まれる日本では、手軽にお金を引き出せるATMが重宝されてきた。しかし、コンビニATMの普及や、インターネットを通じた送金が拡大し、銀行ATMの利用が減少。ATMの開発や保守にかかる費用が銀行経営の重しとなっており、ATM合理化の動きが加速している。

 新生銀行とあおぞら銀行は自前のATMを廃止し、セブン銀行やゆうちょ銀行にそれぞれ置き換えた。みずほ銀行はイオン銀行とATMを共通化している。

 ただ、地方や高齢者を中心に、現金や通帳への需要は根強い。ATMの削減を急げば、顧客の利便性を損なって不満の声が出る可能性がある。 

  (岸本拓也)

 

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