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【経済】

本庶氏「オプジーボ研究、貢献ない」 小野薬品社長困惑

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 小野薬品工業の相良暁社長=写真=は十日、共同通信のインタビューに応じ、本庶佑京都大特別教授のノーベル医学生理学賞の受賞決定で同社のがん治療薬「オプジーボ」が注目されたことについて「世の中の役に立つと認められた。一緒に研究できた巡り合わせに感謝する」と語った。ただ本庶氏が「小野薬品は研究に貢献していない」などと発言していることには「戸惑いを感じる」と述べた。

 小野薬品は一九八〇年代から本庶氏の研究室に社員を出向させるなどしており、免疫療法でがんは治療できないとみられていた時期から協力関係を構築。二〇一四年にオプジーボを発売し、がん治療法に新たな道を開いた。

 しかし本庶氏は、十月のノーベル賞受賞決定後の記者会見で「小野薬品は研究に関しては全く貢献していない」などと発言。その後も、国内の製薬会社は「資本力が弱い」「決断するまでに時間がかかる」と批判し、製薬業界に波紋を広げている。

 これに対し、相良社長は「研究の成果を実用化するのが主な事業者の役割だが、(小野薬品は)基礎研究段階でも一定の貢献はしている」と指摘した。

 オプジーボは胃がんなどへの適用拡大で販売が伸びており、一八年九月中間連結決算で純利益が過去最高となるなど小野薬品の業績を押し上げている。

 

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