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【経済】

乳児用液体ミルク解禁 消費者庁が初の表示許可

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 江崎グリコと明治は五日、自社が製造する液体ミルクについて、消費者庁から「乳児用」「母乳の代替食品として使用できる」と表示して販売する許可を受けたと発表した。グリコは同日午後、国内メーカーとして初めて、自社のインターネットのサイトで販売を開始、十一日から全国の店頭で販売する。明治は十三日に商品を発表する。消費者庁の許可は健康増進法に基づくもので、液体ミルクに「乳児用」などの表示を認めるのは初めて。

 常温でも長期保存が可能で、東日本大震災や熊本地震、昨年九月に発生した北海道の地震でも海外製品が救援物資として送られた実績がある。

 お湯を沸かさずに、哺乳瓶に移し替えるだけで飲ませることができるため、内閣府の男女共同参画会議も育児の負担軽減につながるとして流通を求めていた。ただ、母乳で育てる考え方や粉ミルクが普及していることもあり、被災地で敬遠されたケースもある。安全性の確保と理解を広げられるかが課題となる。

 消費者庁によると、海外製品を輸入し、乳児用として販売する場合も表示許可が必要。これまで許可を受けたケースはなかった。

 技術の進歩で衛生面の課題が解決されたことから、日本乳業協会が二〇〇九年に基準を定めるよう要望。一六年の熊本地震をきっかけに、製造販売を可能にする改正省令が一八年八月に施行され、今年一月三十一日には、江崎グリコと明治が安全性に関する厚労省の承認を取得していた。

 グリコの新商品「アイクレオ赤ちゃんミルク」=写真=は百二十五ミリリットルの紙パック容器入りで、希望小売価格は二百十六円となる。成分を母乳に近づけたほか、六層構造の紙パックに無菌状態のミルクを詰めることで、常温で賞味期限六カ月という長期保存を可能にした。

 

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