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【経済】

財政赤字、4年連続1兆ドル超 国防費増 米予算教書を提出

 【ワシントン=白石亘】トランプ米政権は十一日、二〇二〇会計年度(一九年十月〜二〇年九月)の予算編成の方針を示す予算教書を議会に提出した。国防費やインフラ投資などの歳出が膨らみ、単年度の財政赤字は一九年度から四年続けて一兆ドル(約百十一兆円)の大台を超えると見込む。

 予算教書は施政方針を示す一般教書や、大統領経済報告と並ぶ「三大教書」の一つ。ただ大統領の提案との位置付けで強制力はなく、予算編成権は議会が握る。下院の多数派は野党民主党で、審議が難航するのは避けられない情勢だ。

 歳出は前年度比4・8%増の四兆七千億ドル。歳入は6・0%増の三兆六千億ドル。この結果、財政赤字は一兆一千億ドルと一兆ドルを突破した。財政赤字の拡大を抑制するため、外国援助などの非国防予算を5%カットする。

 歳出では、国防費を七千五百億ドルと4・7%増やした。中国やロシアなど戦略的な競争相手への軍の即応性や打撃力を高める。インフラ投資に十年間で二千億ドルを要求した。メキシコ国境の壁に関し、トランプ大統領は声明で「壁を完成させるのは国家の緊急課題」として議会が二月に認めた建設費(十四億ドル)の六倍に当たる八十六億ドルを求めた。

 税収を見積もる基礎となる経済成長率(物価の影響を除く実質)は二〇年に3・1%と予想。二一年から二四年まで3・0%の高成長が続くと強気の想定を置いた。それでも当面は単年度の財政赤字を解消できず、今後十年間の赤字額の累計は七兆二千億ドルに達する。

 

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