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【経済】

トヨタ、HV特許無償開放 市場拡大へ方針転換

トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」

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 トヨタ自動車が、ハイブリッド車(HV)など電動車の関連技術の特許を無償で開放する方針を固めたことが3日、分かった。モーターや電池などの中核部品が対象となる。世界的に環境規制が厳格化される中、自社で技術を囲い込む戦略を転換。他社の導入を後押しして市場拡大を狙う。主要部品を共用する電気自動車(EV)などのコストダウンも図る。

 寺師茂樹副社長が同日午後、名古屋市内で記者会見して発表する。

 トヨタはHVの開発や販売で先行する。HVは燃費性能が高い半面、車両のきめ細かい制御が求められ、開発には高い技術力が必要になる。中国メーカーなどはHVに関心を持っているとされ、他社に広げて存在感を高める。

 トヨタ幹部は「環境技術は普及させてこそ意味がある」と話す。電動化の技術は急速に進歩しており、特許を無償開放しても独自技術を磨き続けることで競争力を維持できると判断した。

 モーターや電池などの部品は、HVだけでなく、EVや燃料電池車(FCV)と共通する部分も多い。部品の生産量が増えればEVなどのコスト競争力の向上も期待できる。

 ただ、HVなどの技術を開放しても、実際に利用がどこまで広がるかは見通せない。トヨタは2015年1月、燃料電池の特許を関連業界の企業に無償提供すると発表したが、契約に至ったのは十数件にとどまる。

<ハイブリッド車> ガソリンエンジンなどと電気モーターを組み合わせて走る環境対応車。燃費性能が高く、走行時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ない。トヨタ自動車は1997年に世界初の量産型HV乗用車「プリウス」を発売した。家庭で充電できる「プラグインハイブリッド車(PHV)」もある。

 

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