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【経済】

進化する宅配収納 スマホで1点から管理

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 暖かい時期の冬物衣類など、「当面の不用品」を貸倉庫に預けて利用者自らがスマートフォンで管理し、必要な時に自宅に届けてもらうサービスが進化している。資材価格の高騰などで都心のマンションの収納スペースが狭くなり、利用者が増加。預けたゴルフバッグを直接ゴルフ場に届けてもらうサービスも計画されている。 (吉田通夫)

 宅配と倉庫を組み合わせたこうしたサービスは「宅配収納」や「クラウド倉庫」などと呼ばれる。物流倉庫も手掛ける大和ハウス工業グループとデータ分析のベンチャー企業、データサイエンスプロフェッショナルズ(東京)は今年一月、段ボール箱を一箱単位で預かる「シェアクラ」の事業を共同で始めた。

 利用者は保管したい物に合わせたサイズの段ボール箱を取り寄せ、宅配業者に集荷してもらう。段ボール箱は千葉県市川市にある大和ハウスの大型倉庫に届き、スタッフが一点ずつ検品して写真撮影。写真は利用者がスマホでチェックでき、取り出したい時は一点単位で配送してもらえる。

 一カ月の保管料は一辺三十五センチの「レギュラー」の箱が二百五十円。一番大きい「ラージ」(縦三十五センチ、横六十五センチ、高さ四十五センチ)で五百円。取り出す際の配送料は八百〜九百八十円だ。貸倉庫の賃料より安く、自分で出し入れする手間もかからない。ゴルフバッグを預かりゴルフ場に届けるサービスも計画中だ。課題は配送業者に支払う配送料の負担。データサイエンスプロフェッショナルズの内山明夫社長(37)は「将来は、集荷も配送も一部を自前でやりたい」と話す。

◆マンション狭小化背景に

 寺田倉庫やベンチャー企業のトランク(いずれも東京)なども、宅配収納の事業を始めている。建設会社などと提携、新築マンションの引き渡しの際などに各部屋に段ボール箱を置いてもらい、利用を促すといった工夫もしている。

 背景にはマンションの狭小化がある。不動産調査会社によると、首都圏、中部、近畿の大都市圏で二〇〇七年に約七十六平方メートルだった分譲マンションの平均の専有面積が一八年は六十五平方メートルと、14%狭くなった。逆に貸倉庫の市場規模は右肩上がり。倉庫大手キュラーズ(東京)の推計では〇八年の二百四十七億円から一六年には五百七億円へと、二倍超に膨らんだ。

 宅配クリーニング「リネット」を展開するホワイトプラス(東京)は衣類を一定期間保管。狭い部屋に置きにくい大型家具を預かる事業者も出てきた。

「シェアクラ」で預かる「レギュラー」と「ラージ」の段ボール箱を紹介するデータサイエンスプロフェッショナルズの内山明夫社長=東京都中央区で

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