東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

3年ぶり貿易赤字 対米黒字高水準 対中輸出は鈍化

写真

 財務省が十七日発表した二〇一八年度の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は一兆五千八百五十四億円の赤字だった。年度ベースの赤字は三年ぶり。原油高による輸入額の増加に加え、中国経済の減速で、対中国の輸出の伸びが鈍化したことが響いた。対米国の黒字額は減少したが依然高水準で、収支改善を求める米国の圧力が強まりそうだ。

 同時に発表された一九年三月の貿易収支は五千二百八十五億円の黒字だった。黒字は二カ月連続。二月に日本と欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)が発効し、関税率の下がった自動車のEU向け輸出が前年同月比24・0%増と大幅に伸びた。

 一八年度の輸出は自動車や船舶が好調で、前年度に比べ1・9%増の八十兆七千八十八億円。輸入は原油や液化天然ガス(LNG)が増え、7・1%増の八十二兆二千九百四十三億円だった。

 国・地域別では、中国に対する貿易収支が三兆五千八百十五億円の赤字だった。スマートフォン向けの部品など通信機の輸出が41・4%減、液晶パネルなどを含む科学光学機器が10・9%減となった。

 対米の貿易収支は六兆五千二百六十億円の黒字だった。自動車の輸出が1・3%減、自動車部品も3・9%減となった。日米貿易交渉の動向に備え、自動車メーカーが現地生産の割合を増やす傾向にあることが背景にあるとみられる。原粗油の輸入は約三・三倍、LNGは約三倍に増えた。対EUの貿易収支は四千二百十七億円の赤字だった。

 三月の国・地域別の貿易収支は、対米国は輸出が4・4%増え、六千八百三十六億円の黒字となった。対中国の輸出は9・4%減と二カ月ぶりに減少した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報