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【経済】

スルガ銀、不正融資1兆円 赤字971億円 新生銀と提携発表

静岡県沼津市のスルガ銀行本店=15日

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 スルガ銀行は十五日、シェアハウスなど投資用不動産向け融資の全件調査の結果を公表した。審査書類の改ざんや偽造といった不正融資は、疑いがある案件を含め計一兆円を超えた。投資用不動産融資の残高約一兆八千億円のうち、約六割を不正融資が占めた計算になる。有国三知男(ありくにみちお)社長は静岡県沼津市で記者会見し「これだけの件数の不正が検出され、誠に申し訳ない」と謝罪した。

 同時に発表した二〇一九年三月期連結決算は、純損益が前期の六十九億円の黒字から九百七十一億円の赤字に転落した。不正融資に伴う貸倒引当金の計上が響いた。三月末の連結の自己資本比率は8・90%。昨年十二月から0・15ポイント低下したが、国内基準の4%は上回った。

 不正融資の総額は大きく膨らんだが、現状では融資の延滞は一部に限定されているといい、今回の調査結果を踏まえた引当金の追加計上は約九億円にとどまった。

 スルガ銀は新生銀行と個人向けローンなどで業務提携することも発表。スルガ銀の株式を取得していた家電量販店ノジマとも業務提携する。

 有国氏は業務提携について「新生銀は消費者金融を主力とし、お互いが個人向けの融資事業で蓄積してきたノウハウを融合できれば新しい取り組みができる」と説明。ノジマとは、クレジットカード事業などの共同展開に意欲を示した。

 一連の不祥事で傷ついた信用を補完するため「資本提携もいいお話があれば検討していく」と述べ、新生銀、ノジマ以外の企業を含めた連携を模索する考えを示した。

 スルガ銀は不動産とは別の無担保ローンで、デート商法詐欺まがいの融資に行員一人が関与したことも認めた。この行員は懲戒解雇した。

 二〇年三月期は百五億円の純利益を見込む。不正が横行していた投資用不動産融資を五月下旬に再開するほか、不動産以外の個人向け融資も注力する。

 また、スルガ銀とゆうちょ銀行が住宅ローン販売の提携を解消する方向で検討していることも十五日、分かった。

 

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