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【経済】

1〜3月期GDP 輸入急減、見かけ上プラス

 一〜三月期のGDPは、個人消費などの主要項目がマイナスなのに、輸入の急減などを理由にプラス成長となりました。なぜなのでしょうか。

 Q 貿易の輸入が減ると、なぜGDPは増えるのですか。

 A GDP統計はあくまでも国内で新たに生み出した価値の合計で、海外企業が生んだ価値に当たる輸入は差し引きます。輸出から輸入を引いたものは「純輸出」と呼ばれ、この数値が大きいほどGDPは押し上げられます。

 Q 今回は輸出も減少したのになぜGDPは押し上げられたのですか。

 A たしかに、中国経済の減速で日本製品が売れなくなり、輸出は減りました。ただ、国内経済が低調で、輸出以上に原油や天然ガスなどの輸入も減り、純輸出は逆に増えました。その結果、GDPが押し上げられる不思議な状況になったのです。

 Q それでもGDP全体としては良かったのではないですか。

 A そうとも言えません。GDPは個人消費と民間企業の設備投資が全体の七割超を占めますが、ともに小幅なマイナスでした。国内需要を支える二枚看板が力強さに欠けます。

 一方で消費が弱いため企業が在庫を積み増しており、これはGDPの計算上は押し上げにつながりました。二〇一八年度補正予算が執行されて公共投資が増え、住宅購入の駆け込み需要が発生したことも、一時的な押し上げです。景気が力強いわけではないのです。(渥美龍太)

 

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