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【経済】

東電スマートメーター 新たに施工ミス4件 5.4万台年内修理

 東京電力が家庭などに設置している次世代型電力計「スマートメーター」の火災が相次いでいる問題で、東電は二十二日、抜き取り(抽出)調査の結果を発表した。新たに施工ミスが四件発見された。施工ミスが原因だった火災も一都五県で合計九件に上った。東電はねじが緩いと発熱の恐れがあるため、ミスをした合計九人の作業員が設置したすべてのスマートメーター約五万四千台のねじを年内に締め直す。 (伊藤弘喜)

 設置済みのスマートメーターは二千百万台に上るが、調査対象は火災につながったミスをした作業員らが設置したメーターのうち一割(約三千五百台)と、それ以外の五千六百台を合わせた九千百台。全体の0・04%にすぎないため、実際にはさらに多くの施工ミスがある可能性がある。

 新たに見つかった四件のミスは、火災につながった施工ミスをした作業員が携わった工事で判明した。東電はそれ以外の施工ではミスは発見されなかったとして、追加調査や全数調査はしないとしている。

 東電はこれまで施工ミスによるスマートメーター火災は八件起きていると説明していた。今回の調査で、一月十一日に茨城県古河市で発生したメーター火災も施工ミスが原因だと確認した。

 ミスはいずれもメーターに電線を留めるねじの締め付けが緩んでいたこと。スマートメーターの設置を担当する東京電力パワーグリッド(PG)の秋葉孝之マネージャーは「作業の最後にねじを確認する手順が組み込まれているが、当社の指導が徹底できておらず、作業員の理解も欠落していた。社会の皆さまに不安を与えたことに改めておわびしたい」と陳謝した。

 火災につながった九件のうち七件では作業歴四カ月以下の作業員が工事していたことが判明している。東電PGの広報担当者は「作業歴の短さと、ミスとの因果関係は確認できていない」と話した。

 東電のメーターを巡っては、これとは別に製品そのものの不良で、設置後に焦げる事案が発生したため、交換を進めている。

 

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