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【経済】

FCAがルノー統合案撤回 日産の支持得られず

欧米自動車大手FCAのフィアットブランドのロゴ(左)とフランス大手ルノーのロゴ=3日、フランス南部ニースで(ロイター・共同)

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 【パリ=共同】欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は六日、フランス大手ルノーへの経営統合提案を撤回したと発表した。ルノーの筆頭株主のフランス政府が経営統合計画に過度に介入したとFCAが判断し、撤回を決断したもようだ。日産自動車からの支持が得られなかったことも影響した。

 ルノーと企業連合を組む日産、三菱自動車も含む世界最大の自動車グループを目指す計画は、いったん白紙となった。ルノーが日産に対し経営統合を再び求め、圧力を強めることも予想される。

 ルノーは五日深夜ごろまで取締役会で協議。関係者によると、日産側から送り出されている取締役二人が統合案への支持表明を保留した。フランス政府側も日産との連合維持の保証が条件などとして採決を延期するよう要求。ルノーによると、延期要求により採決が実施できなかったという。その後FCAが提案撤回を決めた。

 フランス政府はFCAやルノーに対して経営統合した場合の取締役ポストを要求。国内の人員削減や工場閉鎖といったリストラをしないよう求めてきた。

 FCAは声明で、提案の合理性に自信を示しつつ「成功裏に進めるための政治的な条件がフランスには存在していない」と指摘し、フランス政府の対応を批判。別の戦略を模索するという。

 FCAは五月二十七日にルノーに統合案を提示。わずか十日で撤回を余儀なくされた。FCAの案は両社の株主が50%ずつを保有する持ち株会社の設立が柱だった。

 実現すれば、日産と三菱自も加えた二〇一八年の世界販売台数は、計千五百万台を超え首位となることになっていた。

 

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