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【経済】

ルノー、議決棄権と書簡 日産の指名委設置に障壁

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 日産自動車は十日、ガバナンス(企業統治)強化に向け指名委員会等設置会社へ移行するため二十五日開催予定の株主総会で諮る定款変更の議決に関し、企業連合を組むフランス大手ルノーから棄権するとの書簡が届いたと明らかにした。定款変更は株主の三分の二以上の賛成が必要で、議決権の四割強を持つルノーの賛同が得られなければ否決の公算が大きく、日産の統治改革に障壁となる。

 ロイター通信は十日、欧米大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とルノーが経営統合協議の再開を模索していると報じた。日産を巻き込んだ有力企業間の駆け引きが激しくなってきた。

 日産は前会長カルロス・ゴーン被告=会社法違反(特別背任)などの罪で起訴=の事件を受け、外部の弁護士らで構成する委員会が三月にまとめた提言に沿い、統治機能を高める計画だ。西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は「大変驚いている。ルノーの意向はガバナンス強化の動きに逆行するもので誠に遺憾だ」とした上で「理解が得られるよう努力する」とのコメントを出した。

 西川氏は十日夜、東京都内で記者団の取材に応じ「指名委員会等設置会社の仕組みはやりたいというより絶対条件で、譲れない」と述べた。

 日産は指名委員会等設置会社への移行について、ルノーのジャンドミニク・スナール会長を含め日産の取締役会が全会一致で決定したと説明。書簡が届いた日付は明らかにしていない。ルノーは日産が移行後に新設する予定の指名委員会などで、ルノー側の意向が反映されやすくなる人選を求めているとみられる。

 ロイターによると、ルノーはFCAとの統合について日産から承認を得るための方法を探っているという。

 

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