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【経済】

プラごみ削減策 続々 都内企業、カップ用 紙製ふた

コーヒーなど使い捨て飲料向けにハッソーが開発した紙製のふた=東京都品川区で

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 G20エネルギー・環境相会合では、海のプラスチックごみ削減に向けて各国が国際的な枠組みを創設することで合意した。世界的な課題になっているプラごみ対策。国内では、大手企業に加え東京の中小企業がコーヒーなどの使い捨てカップ用の紙製ふたを開発するなど、対策を強化する動きが広がっている。 (伊藤弘喜)

 大手コーヒーチェーンやコンビニなどが販売するコーヒーのコップは大半が紙製だが、ふたはプラスチック製だ。これまでも紙製の使用を模索する動きはあったものの、振動で緩みが生じやすかったり、水分でふやけたりする弱点があり、普及しなかった。

 そこで立ち上がったのが東京都品川区西五反田の中小企業、ハッソーだ。蒸れにくい紙おむつや破れにくいトイレクリーナーの製造が得意で、これらの技術を「総動員」。水気に強く、形が崩れにくい紙のふたの開発に成功した。

 素材や加工にかかるコストを削減。さらに文字や画像を印刷しやすい紙製のふたの利点を強調し、売り込みを図る。今年三月に外食チェーン、プロントコーポレーション(東京)が、関西国際空港内に開店したカフェでハッソーのふたを採用した。広報担当の広瀬千賀子さんは「環境問題の意識が高い海外の観光客の印象は良さそう」と話す。

 ハッソーの斉藤康生事業推進本部長は「大手コンビニやコーヒーチェーンから問い合わせが相次いでいる。脱プラスチックの流れに貢献したい」と意気込む。

 一方、大手企業では製品に使うプラスチックそのものの使用量を抑える動きが出てきた。花王は昨年、100%再利用できるプラスチックと空気でつくる新型容器「エアインフィルム」を開発中と発表。包装の外側に空気を入れて浮輪のように膨らまし、その内側を液体のシャンプーで満たす。包装に空気を使うことでプラスチックの使用量を抑える。二〇二〇年までに実用化し、三〇年までに年三億個を流通させることが目標だ。

空気を使い、プラスチックの使用量を抑えた花王の新型容器「エアインフィルム」=東京都中央区で

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