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【経済】

貿易収支4カ月ぶり赤字 5月 中国向け輸出9.7%減

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 財務省が十九日発表した五月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は九千六百七十一億円の赤字だった。赤字は四カ月ぶり。輸出は前年同月比7・8%減の五兆八千三百五十一億円で、特に米中貿易摩擦の影響で中国向け輸出が9・7%減となったことが響いた。韓国と中国を中心に半導体製造装置の輸出が振るわず、アジア全体で設備投資が抑制されている可能性がある。

 五月にはトランプ米政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への禁輸措置や制裁第四弾を打ち出し米中摩擦が激化。輸入は1・5%減の六兆八千二十二億円だった。アラブ首長国連邦(UAE)からの液化天然ガス(LNG)の輸入減少などが影響した。

 国・地域別では中国に対する貿易収支が三千九百十七億円の赤字だった。半導体製造装置の輸出が27・5%減、自動車部品が19・7%減となった。

 アジア全体では輸出が12・1%減となり、貿易黒字額も94・1%減の二百三億円と大幅に減少。半導体製造装置はアジア向け輸出が40・5%減で、韓国向けは67・9%減となり特に顕著だった。米中摩擦の影響が中国だけでなく韓国などの周辺国・地域にも広がり、アジア域内のサプライチェーン(部品の調達・供給網)を分断して、投資や生産の鈍化が拡大している可能性がうかがえた。

 欧州連合(EU)は航空機の輸入が増えた影響で二千五百十五億円の赤字。二月に発効した日本とEUの経済連携協定(EPA)の影響もあり、自動車の輸出は3・5%増となった。

 

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