東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

中国成長率6.2%に悪化 GDP4〜6月 92年以降最低水準

 【北京=安藤淳】中国国家統計局が十五日発表した二〇一九年四〜六月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比6・2%増となった。一〜三月期から0・2ポイント低下し、四半期ベースで比較できる一九九二年以降では最低の伸び率となった。

 先の見えない米中貿易摩擦で消費者心理が冷え込んだ。一九年上半期の米国向け輸出は前年同期比で14%減と落ち込み、投資も振るわなかった。GDPの成長率低下は二・四半期ぶり。成長率は一九年通年の政府目標である「6・0〜6・5%」の範囲内にはとどまった。

 同時に発表した一〜六月期の主要統計によると、固定資産投資は前年同期比5・8%増となり、伸び率は一〜三月期を0・5ポイント下回った。内訳では、不動産投資などは堅調だったが、インフラ建設が伸び悩んだ。

 工業生産も6・0%増と一〜三月期から減速。新車販売は六月まで十二カ月連続で前年同月水準を下回った。消費動向を示す小売売上高は8・4%増で、一〜三月期に比べ0・1ポイント増となった。国家統計局の毛盛勇(もうせいゆう)報道官は記者会見で「国内外の経済情勢は複雑かつ厳しい。経済は新たな下押し圧力に直面している」と述べた。

 中国のGDPの成長率は昨年十〜十二月期まで三・四半期連続で減速。一九年一〜三月期は一年ぶりに減速が止まったが、横ばいの水準(6・4%増)だった。

<中国の国内総生産(GDP)> 中国は1978年に改革・開放路線に転換して以降、市場原理の導入、外国企業の資金や技術の受け入れによって高成長を実現した。2010年にはGDP総額で日本を抜き、米国に次ぐ世界2位に浮上。成長率が10%を超える時代もあったが、環境汚染や所得格差などのひずみも深刻化。中国政府は近年、成長のスピードよりも質を重視する方針を打ち出した。16〜20年の「5カ年計画」では、年平均の成長率目標を「6.5%以上」に設定している。 (共同)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報