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【経済】

ユニゾ、米ファンドで対抗 HISの敵対的TOBに

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 ホテル運営のユニゾホールディングスは十六日、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)による敵対的株式公開買い付け(TOB)への対抗策を発表した。ソフトバンクグループ傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループが「ホワイトナイト」となり、友好的なTOBでユニゾ株を買い付ける。

 ユニゾを巡り、現経営陣がフォートレスの支援を得て、HISと争うTOB合戦に発展した。別の米投資ファンドがユニゾ株を大量取得したことが分かっており、波乱含みの展開も想定される。

 ユニゾは株主に対し、フォートレスのTOBへの応募を呼び掛けた。買い付け価格は一株当たり四千円で、HISの三千百円を上回る。HISがさらに対抗し、買い付け価格を引き上げるかどうかが焦点。

 フォートレスのTOBは八月十九日から十月一日まで。ユニゾ株の全株式を買い付け完全子会社とすることで、非上場化を狙う。最大で千三百七十五億円が必要となる。ユニゾも「迅速果断な意思決定が必要だ」として賛成した。買い付け株式数が全株式の三分の二を下回るとTOBは不成立となる。ユニゾはHISのTOBを阻止するため、水面下で十六の企業やファンドと接触。不動産投資の経験や実績に富んだフォートレスと手を組めば、企業価値が向上すると判断した。HISは「ユニゾの発表内容を精査している。対応が決まればコメントする」とした。

 一方、ユニゾ株を大量取得した米投資ファンドはエリオットグループで、十三日時点の保有比率は9・9%。投資目的だとしながら「建設的な対話や助言などを行う可能性もある」と説明している。

<フォートレス・インベストメント・グループ> 1998年設立の米国の大手投資ファンド。米国にとどまらず、世界的に活動し、不動産や非上場企業への投資を得意とする。運用資産は今年3月末時点で約390億ドル(約4兆1000億円)。2017年にソフトバンクグループが買収した。買収時に経営と投資判断の独立性を維持すると説明している。

 

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