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【経済】

7月貿易収支赤字 アジア向け輸出低迷

 財務省が十九日発表した七月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は二千四百九十六億円の赤字だった。米中貿易摩擦を背景とした中国経済の減速がアジア各国に波及しており、日本からアジアへの輸出額が前年同月比で軒並み低迷した。対米国では貿易黒字が続いており、ヤマ場を迎えている日米貿易交渉の火種となる恐れもある。

 七月の日本からアジア全体への輸出額は8・3%減となり、九カ月連続で前年水準を下回った。アジア最大の貿易相手国である中国向けが9・3%減となったことが主な要因で特に半導体製造装置や自動車関連部品の落ち込みが目立った。

 他のアジア向け輸出も、シンガポールが22・3%減、インドネシアが11・4%減、台湾が8・2%減、韓国が6・9%減となるなど、ほとんどの国・地域向けが前年割れとなった。

 みずほ証券の稲垣真太郎マーケットエコノミストは「アジアは中国とサプライチェーン(部品の調達・供給網)で密接につながっている。米中摩擦は日本から中国以外のアジアに向けた輸出でもマイナスに作用する」と説明した。

 一方、米国向け輸出額は8・4%増で十カ月連続の増加だった。特に半導体製造装置は約二・四倍と大幅に増え、貿易黒字も五千七百九十四億円と国別では最大となった。対日貿易赤字に強い不満を持つ米国が、九月末の大枠合意に向けて大詰めを迎える貿易交渉で攻勢を強めるのは確実だ。

 

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