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【経済】

中国、米をWTO提訴へ 制裁関税第4弾「首脳合意に違反」

 【北京、ジュネーブ=共同】中国商務省は二日、トランプ米政権が一日に対中制裁関税「第四弾」を発動したことを巡り、世界貿易機関(WTO)への提訴を決定したと発表した。米側が第四弾の発動見送りで一致した六月末の首脳会談の合意に背いたためとしている。

 商務省は報道官談話として「中国は強烈な不満と断固とした反対を表明する」と表明。中国はWTOの関連規則にのっとり、自国の権益と国際貿易秩序を守ると強調した。

 スイス・ジュネーブのWTO当局者は二日午後、共同通信の取材に対し「現時点で中国側からは何も届いていない」と明らかにした。

 中国としては、WTOに訴えることで国際的な支持を取り付けたい思惑があるとみられる。

 一方で、トランプ米大統領はWTOが中国などを優遇していると不満をもらし、制度を見直すよう求めている。これに対し、中国も多角的貿易体制の維持などを訴える独自の改革案を既にWTOに提出している。米中貿易交渉の舞台が国際機関に広がるため、かえって解決の糸口がこじれる可能性もある。

 米政権は一日に制裁第四弾として中国からの輸入品に15%の追加関税を発動。一部は十二月十五日に延期した。中国も同時に報復関税を実施した。

<世界貿易機関(WTO)> 貿易のルール策定や交渉、紛争処理などを担う国際機関。1995年に発足。スイス・ジュネーブに本部がある。2019年7月末現在で164の国と地域が加盟している。通商に関わる加盟国間の争いは二審制の紛争処理手続きで解決を図る。 (共同)

 

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