東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 紙面から > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

韓国、日本をWTO提訴 半導体材料輸出「規制強化は不当」

 【ソウル=境田未緒】韓国産業通商資源省は十一日、日本が七月に韓国に対してフッ化水素など三品目の半導体材料の輸出規制を強化したことは不当だとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。まずは日韓二国間で協議し、六十日以内に解決できなければ、紛争処理小委員会(パネル)の設置をWTOに求める。

 提訴の理由に関して同省の兪明希(ユミョンヒ)通商交渉本部長は、日本の輸出規制強化は、日本企業に韓国人元徴用工への賠償支払いを命じた韓国最高裁判決と関連した「政治的な動機で引き起こされた」と指摘。韓国を狙った「差別的な措置」だとして「政治的目的で交易を悪用する行為が繰り返されないよう提訴することにした」と説明した。

 日本は七月四日、韓国の主要産業である半導体製造に必要な三品目の輸出規制を強化し個別に審査、許可する方式に切り替えた。韓国政府によると、以降の二カ月間で許可が出たのは三件だけという。韓国側は、韓国を特定した日本の措置は、WTOの根本原則である差別禁止義務や輸出制限措置の設定・維持、禁止義務に違反していると主張している。

 WTO提訴の第一段階として、韓国は二国間協議を公式要請。兪本部長は「協議を通して日本の措置の不当性と危険性を指摘する一方、日本の立場を聞いて共に建設的な解決法を模索する」として、「日本政府も成熟した責任ある姿勢で協議に臨んでくれることを求める」と述べた。

 日本は三品目の輸出規制強化以降も韓国を貿易管理上の輸出優遇国から除外。韓国側も日本からの輸入品の放射能検査を強化するなど報復的な措置をとっている。また日本製品の不買運動や日本への旅行自粛が続き、日本の観光地や民間交流にも影響が出ている。

 ◇ 

 韓国からの提訴を受け、世耕弘成経済産業相は十一日の記者会見で「世界から理解を得られるようなアクションではない」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報