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【経済】

韓国「政治的動機で不当」 半導体輸出規制 WTOに日本提訴

 【ソウル=境田未緒】韓国産業通商資源省は十一日、日本が七月にフッ化水素など三品目の半導体材料の対韓国輸出規制を強化したのは不当だとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。二国間の紛争は国際機関に舞台を移し、長期化する様相となった。

 同省の兪明希(ユミョンヒ)通商交渉本部長は十一日の記者会見で、日本の輸出規制強化は、日本企業に韓国人元徴用工への賠償支払いを命じた韓国最高裁判決と関連した「政治的な動機による」と指摘。韓国を狙った「差別的な措置」だとして「政治的目的で交易を悪用する行為が繰り返されないよう提訴することにした」と説明した。

 日本は七月四日、韓国の主要産業である半導体製造に必要な三品目の輸出規制を強化し個別に審査、許可する方式に切り替えた。以降の二カ月間で許可が出たのは三件だけという。韓国側は、韓国に特定した日本の措置は、WTOの根本的な原則である差別禁止義務や輸出制限措置の設定・維持、禁止義務に違反していると主張している。

 韓国は提訴の第一段階として十一日、日本に二国間協議を要請。協議によって六十日以内に解決できなければ、「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)で争う。兪本部長は「二国間協議で日本の不当性と危険性を指摘する一方、日本の立場を聞いて共に建設的な解決法を模索する」とも強調した。

 日本は八月二十八日には、韓国を貿易管理上の輸出優遇国から除外。同措置に関する提訴に関して兪本部長は「すべての可能性を開いて対応策を検討している」と述べるにとどめた。韓国も日本を輸出優遇国から除外することを検討している。

 WTOでは、日本製バルブに韓国が課した反ダンピング(不当廉売)関税について上級委が十日に出した報告書を巡り、日韓双方が「勝訴した」と主張。二、三年かかって上級委で結論が出ても、しこりを残すだけになる恐れがある。

 

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