にっぽんルポ
日本各地を記者が訪ね歩き、毎日を懸命に生きる人々や地域の魅力を伝えます
トップ > 経済 > 紙面から > 9月の記事一覧 > 記事
![]() 【経済】ファミマ、食品ロス削減へ クリスマスケーキ 完全予約制を導入
まだ食べられるのに捨てられる食品ロス問題で、コンビニ大手が季節商品の予約販売に取り組んでいる。土用の丑(うし)の日のウナギで成果を上げたファミリーマートは二十一日からクリスマスケーキの予約を開始。恵方巻きの大量廃棄などが社会問題となってきたが、売り上げは減っても加盟店の利益を改善することを目指す。 ファミリーマートはクリスマスケーキの予約としては初めて、一部店舗を除いた完全予約制に切り替える。沢田貴司社長は都内で十七日にあった発表会で、食品ロス問題を「チェーンを挙げて取り組まないといけない」と語った。 今回取り組む背景には、今夏の土用の丑の日でのウナギの成果がある。全体としての売り上げは二割減った一方で、加盟店の利益は七割改善し、食品ロスも八割削減できた。 ローソンはクリスマスケーキの予約受け付けは十七日から開始。ケーキのほかおせちなどの季節商品は完全予約制ではないものの、予約による販売を奨励している。担当者は「売れるか分からないのに過度に発注することは避けていきたい」と話す。 セブン−イレブンは完全予約制ではないが、担当者は「予約制は売れ残りや売り逃しも防ぐことができるので、今後も進めたい」と話す。 (嶋村光希子) PR情報
|
|