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【経済】

かんぽ違反6327件 過剰ノルマ「どう喝指導」 中間報告

記者会見で謝罪する日本郵政の長門正貢社長(中央)ら。左は日本郵便の横山邦男社長、右はかんぽ生命の植平光彦社長=30日、東京・大手町で

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 日本郵政グループは三十日、かんぽ生命保険の不正販売問題に関する調査の中間報告を発表した。二〇一四年度から一八年度までの五年間で、法令や社内規定に違反したとみられる契約が六千三百二十七件あった。まだ調査対象の四割弱しか契約状況を確認しておらず、違反件数はさらに増える可能性がある。 (矢野修平)

 中間報告によると、保険料の二重払いなどで顧客に不利益を与えた疑いがある約十八万三千件の契約のうち、約四割弱の六万八千二十件について顧客の調査を終えた。違反の可能性がある契約のうち、顧客への虚偽説明などの保険業法違反が約千四百件、重複契約を無理に依頼するなどした社内規定違反が約四千九百件に上った。

 また、意向の確認できた顧客五万八千七百十人のうち、二万六千三十六人が保険金の返金などの不利益の解消や詳細な説明を求めていることも明らかにした。かんぽ生命は顧客の要望に応じる方針だ。

 東京都内で開いた記者会見で日本郵政の長門正貢(まさつぐ)社長は、自身の経営責任について「顧客の不利益を戻し、再発防止策を実行し、失われた信頼の回復に全身全霊で打ち込むことが今の私の経営責任だ」と説明。かんぽ生命の植平光彦社長、日本郵便の横山邦男社長も当面の辞任を否定した。

 社内調査とは別に、弁護士三人による「特別調査委員会」による調査の中間報告も示した。不正の原因として、現場に実力に見合わない営業目標が課されたことや、「どう喝指導」と呼ばれる不適切な指導があったことなどを指摘した。

 今後、年内までに社内調査や弁護士による調査を終える予定。十月から段階的に再開するとしていた保険販売は、来年一月まで先送りする。

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