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【経済】

関電 会長ら5人辞任 社長は第三者委報告後 金品受領引責

 関西電力は九日、八木誠会長(69)ら五人が取締役や執行役員を辞任したと発表した。高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から、八木氏を含めた役員らが約三億二千万円相当の金品を受け取っていた問題の責任を取る。第三者委員会の委員長は元検事総長の但木敬一弁護士に決めた。十二月下旬をめどに調査結果をまとめ、公表する。岩根茂樹社長(66)は原因究明のために残り、報告日付で辞任する。会長職は当面空席とする。

 大阪市で開いた記者会見で八木氏は「改めて深くおわび申し上げる」と謝罪。岩根氏は「関電、原子力事業の信頼が失墜している。責任は重いと思った」と述べた。国会の参考人招致には「要望があれば真摯(しんし)に対応したい」とした。

 八木氏らは発覚当初、続投に意欲を示したが約二週間で辞任表明に至り、世論の批判をかわせると見込んだ判断の誤りが明白となった。説明不足から記者会見を三回開く異例の失態も演じた。

 辞任したのは八木氏のほか、原子力事業本部に幹部として在籍経験のある森中郁雄副社長、右城望常務執行役員、鈴木聡常務執行役員、大塚茂樹常務執行役員。鈴木氏は一億二千三百六十七万円相当、森中氏も四千六十万円相当を受け取っていた。

 岩根氏は第三者委員会の調査結果の報告日まで報酬を全額返上、八木氏は退職金の受け取りを全額辞退した。岩根氏らの後任は調査報告の内容も踏まえ人事報酬等諮問委員会で詰めるが、後任社長は企画部門が長い森本孝副社長や彌園豊一副社長らが有力とみられる。八木氏は関西経済連合会の副会長と読売テレビ放送の社外監査役を、岩根氏も電気事業連合会の会長職を退いた。

 岩根氏は会見で、金品受領問題が「古くから起こっていた」と指摘。第三者委について「歴史をさかのぼって調査してほしい」と述べた。

 

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