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【経済】

米大3教授にノーベル経済学賞 貧困問題取り組み評価

 【ストックホルム=共同】スウェーデンの王立科学アカデミーは十四日、二〇一九年のノーベル経済学賞を、フランス出身で米マサチューセッツ工科大(MIT)のエステール・デュフロ教授(46)ら三氏に授与すると発表した。世界的な貧困問題の解決に向け、新たな取り組みを進めたことを評価した。

 デュフロ氏は経済学賞の最年少受賞者で、女性としては二人目。共同受賞した二氏はインド出身で同大のアビジット・バナジー教授(58)と米ハーバード大のマイケル・クレマー教授(54)。バナジー氏はアジアからの受賞者として二人目となる。

 アカデミーによれば、三氏は学校教育や子供の公衆衛生を改善するといった貧困問題の解決に向け、具体的な手法を開発。クレマー氏は一九九〇年代半ばにケニア西部で子供の成績向上対策を実践。デュフロ氏らも他国で同様の取り組みを進めた。

 三氏の研究の成果として、インドで五百万人以上の子供が学校での補習指導のプログラムから恩恵を受けているという。アカデミーは「(三氏の)実験的手法が開発経済学を一変させた」と強調した。夫婦でもあるデュフロ氏とバナジー氏には著書「貧乏人の経済学」などがある。授賞式は十二月十日にストックホルムで開かれ、賞金九百万スウェーデンクローナ(約一億円)を三氏で等分する。

 学習院大の宮川努教授(マクロ経済学)は「国際社会では貧困が大きな問題になっている。世界的に取り組まなければならない重要なテーマだと示した点で、受賞が決まった意義は大きい」と述べた。

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<エステール・デュフロ氏> 72年、フランス生まれ。46歳。99年博士号取得。米マサチューセッツ工科大(MIT)教授。(写真はMITホームページから、共同)

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<アビジット・バナジー氏> 61年、インド生まれ。58歳。88年博士号取得。MIT教授。(写真はMITホームページから、共同)

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<マイケル・クレマー氏> 64年、米国生まれ。54歳。92年博士号取得。米ハーバード大教授。(写真は同大ホームページから、共同)

 

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