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【経済】

ビットコイン急落 グーグル「世界最速計算機」衝撃

 暗号資産(仮想通貨)の代表格「ビットコイン」の価格が急落し、約五カ月ぶりの安値圏となっている。米グーグルが次世代の超高速計算機と期待される量子コンピューターの性能について、スーパーコンピューターより速く計算できることを証明したと発表し、衝撃が広がった。暗号資産の基盤技術の安全性が疑問視されているためだ。

 暗号資産の交換業者「bitFlyer」(ビットフライヤー)によると、グーグル公表前の二十三日夕には一ビットコイン=八十六万円台だったが、二十四日には八十万〜八十一万円台に下落。二十五日も同水準で取引された。イーサリアムやリップルといった暗号資産も一時、値下がりした。

 暗号資産は、国や中央銀行のような公的な管理者がおらず、複数のコンピューターで取引を監視する「ブロックチェーン(BC)」で管理されている。暗号技術によりシステム障害やデータ改ざんが起こりにくいのがBCの特長だが、グーグルの発表で疑いの目が向けられた。

 グーグルは二十三日、世界最速のスパコンより速く計算できる「量子超越性」を実証し、スパコンが答えを導くのに一万年かかるところを二百秒で完了したと宣言。量子コンピューター実用化には時間を要するとされるが、BCの暗号も簡単に解読できてしまうのではないかとの見方が浮上した。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの廉了(かどさとる)主席研究員は「量子コンピューターが誕生すれば、暗号資産の安全性が揺らぎ、存在そのものが問われかねない事態になる」と指摘する。

 暗号資産を巡っては、米交流サイト大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が二十三日、来年前半に計画していた「リブラ」に関し、米規制当局の懸念が解消されるまで発行しないと表明した。これも投資家心理を冷やし、暗号資産の価格下落の一因となったとの声もある。

 

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