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【経済】

サウジアラムコ 2.7兆円調達 アリババ抜き最大上場へ

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 【ウィーン=共同】サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは五日、国内の証券取引所に株式を上場する際の売り出し価格を一株三十二リヤル(約九百三十円)にすると発表した。調達額は約二百五十六億ドル(約二兆七千八百億円)で、二〇一四年に上場した中国電子商取引最大手アリババグループの約二百五十億ドルを抜き史上最大となる。

 サウジは石油で得た富を国民に配分する社会構造に限界が迫っている。政府は将来を見据えた改革「ビジョン二〇三〇」で次世代産業の基盤づくりを目指しており、調達資金を石油依存から脱却するための投資に充てる。

 株式総数の1・5%を売り出す。価格から算出した企業価値は約一兆七千億ドルで、一兆ドルを超える米アップルやマイクロソフトを上回って世界最大になる。ただ、サウジのムハンマド皇太子が目指していた二兆ドルには届かないことになった。近く取引が始まる。

 今後の焦点はサウジ国外の取引所への上場だ。ロンドンやニューヨーク、香港が候補とされ、東京証券取引所も検討されているもようだ。

 アラムコは一八年十二月期の純利益が約千百十億ドルという巨大企業。サウジ政府は上場を成功させるため、国内投資家への優遇策を導入するなど成功に向けて躍起になっていた。需要に応じて追加分を売り出すとしており、アラムコによると、その場合の総額は最大約二百九十四億ドルになる。

 一方、海外投資家の需要は乏しかった。原油価格がさほど高くない水準に落ち着いていることや、気候変動問題への関心が高まり、石油企業への見方が厳しくなっていることが背景にあるとみられる。

 

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