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【経済】

ソフトバンクの孫氏×アリババ創業マー氏  東大イベントで対談

中国アリババグループの馬雲創業者(右)と対談するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=6日、東大・本郷キャンパスで

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 中国の電子商取引最大手アリババグループ創業者で今年9月に経営を退いた馬雲(ばうん)(通称ジャック・マー)前会長が6日、東京都文京区の東大で、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長と対談した。馬氏は、人工知能(AI)が社会や働き方を変えると強調し、「20〜30年後には、人間は週3日、1日3時間働けば良いようになる」と話した。

 対談は東大主催のイベントの一環で行われた。馬氏が日本で講演するのは初めて。馬氏と孫氏は20年近い交友があり、2000年に初めて顔を合わせ、孫氏がわずか5分で馬氏への投資を決めたエピソードなどを披露した。

 初対面時の馬氏について孫氏は「プレゼン資料も事業計画も示さず、ただ未来の社会はどうなるのかという、哲学ばかりを語った。世界を変えてやろうという情熱を持っていた」と振り返った。

 馬氏はAIがつくる未来について、「テクノロジーは人生をより楽しむことを手助けする存在だ。私の祖父は1日18時間働いていたが、私たちのひ孫は週3日、1日3時間働いて『ああ疲れた』という時代になる」との見通しを示した。

 AIがこれまでの仕事を奪うとの見方には「次の200年は(AIを使った)サービス産業が新たな雇用を生む。好むと好まざるとにかかわらずAIの時代は来る」と反論した。

 教師経験のある馬氏は退任後、若手起業家の育成に力を入れており、「起業家は楽観的な考えを持たないといけない。未来を信じ、チームを信じることが成功の条件だ」と話した。 (岸本拓也)

<アリババグループ> 1999年に馬雲氏が創業し、企業や個人を結ぶ電子商取引サービスを手掛ける。本社は中国浙江省杭州市。食料品から車、不動産まで購入できる通販サイトを展開し、電子決済システム「アリペイ」を運営。通販サイトの利用者数は6億5000万人を超え、今年11月11日の「独身の日」セールの取引額は2684億元(約4兆1000億円)に上った。ソフトバンクグループが出資し、孫正義会長が取締役を務める。

 

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