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【経済】

アジア投資銀、日本人登用 中国、加盟促す狙いか

 中国が設立を主導した国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が、日本の政府系金融機関に勤務していた日本人男性を今月から採用したことが、分かった。複数の国際金融筋が明らかにした。AIIBには、米国と同様に加盟を見送っている日本から積極的に人材登用することで、将来的な加盟に向けて布石を打つ狙いもありそうだ。

 AIIBは十六日に開業から五年目に入る。参加国・地域は二〇一六年の開業時の五十七から百二に倍増し、国際的影響力を強めている。ただ、日米両政府は中国が権益拡大のためにAIIBを利用するのではないかとの警戒感などから、加盟を見送っている。

 今回採用された日本人男性は国際協力銀行(JBIC)でアジアの新興国のインフラ事業に融資する業務に携わり、昨年に中途退職。北京のAIIB本部で年明けから勤務を始めた。

 共同通信の取材に対し、AIIBは日本人の新規採用を認めた上で、男性が「国家事業の計画や展開に関する業務に従事している」と説明した。

 AIIBの職員は三百人前後で、中国だけでなく欧州やアジアなどの加盟各国から金融関係者を採用。関係筋によると、開業から間もない時期に別の日本人職員が勤務したことがあるという。またAIIBは昨年十月、助言機関の国際諮問委員会に国際通貨基金(IMF)の副専務理事を務めた加藤隆俊元財務官が加わったと公表した。

 AIIBを巡っては、日本政府が加盟に消極的なのに対し、経済界や有識者の間では「アジアでの日本の影響力や日本企業のインフラ事業受注の機会を確保するために関与を深めるべきだ」との意見もある。 (共同)

 

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