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【経済】

恵方巻き 食品ロス減らせ 予約/半分サイズ/売り切り工夫

半分サイズの恵方巻き(手前)と両側で具材が異なる恵方巻き=東京・丸の内の大丸東京店で

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 売れ残りの大量廃棄が社会問題になった恵方巻きへの対策を進める動きが広がっている。昨年十月に食品ロス削減推進法が施行され初めて迎える節分となり、小売り各社は事前予約を呼び掛けたり、食べきれる半分サイズの商品を強化するなど工夫を重ねた。「食品ロス」は年間六百四十三万トンのうち45%が家庭から出るとされ、専門家は季節商品をはじめ「日ごろの削減が大切」と指摘する。 (嶋村光希子)

 大丸東京店は、節分前日のみだった予約期間を、今年は一月十七〜三十一日と大幅に拡大した。二十九日時点で予約は二百三十本に。担当者は「予約も好調でお客さまの意識は確実に変わってきている」と話す。

 購入後の家庭でもロスを減らしてもらおうと、イオンは半分サイズの商品を昨年の三種から十三種に拡大。予約期間も二週間前倒しし、一月前半までで昨年の二倍を受け付けた。

 作り置きではなく需要を見ながら製造する動きも。スーパーのサミットは当日販売分の一部を売れ行きを見ながら店内で加工することで、売れ残りを防ぐ。

 廃棄分の大半が加盟店の負担となり、長年ロスが課題となっている大手コンビニエンスストアも対応を急ぐ。ファミリーマートはこれまでの店頭予約から、今年からアプリを通じてネット予約できるようにして利便性を高めた。

 農林水産省が、需要に合わせた恵方巻きの販売をコンビニやスーパーなどに求めたところ、二十八日時点で四十一事業者が呼び掛けに応じる回答があった。ただ、小売り関係者からは「クリスマスケーキと違って恵方巻きはその日の気分で買う人が多く、予約につなげにくい」との声もある。

 食品ロス問題に詳しい東京農業大食料環境経済学科の野々村真希助教は「大量の陳列で購買意欲をあおるのでなく、欠品しても売り切ることに踏み切る必要がある」と求めた。

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