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【経済】

TPP、牛豚輸入増 大幅増の加盟国 離脱の米に打撃

 財務省は三十日、二〇一九年の品目別の貿易統計を発表した。約一年前に発効した環太平洋連携協定(TPP)で関税が削減された牛肉や豚肉では、一部の加盟国からの輸入が前年に比べ大幅に増えた。特に牛肉ではカナダ産が四万二千九百一トンと前年から倍増。半面、TPPを発効前に離脱した米国産は2・6%減となり、明暗が分かれた。

 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)も発効し、EUからのワインやチーズの輸入が拡大した。

 海外産の安価な農産物が増え、家計は恩恵を受けているが、国内の生産者は輸入品との競争激化に直面している。今年一月には日米貿易協定も発効し、米国産の輸入も今後増える可能性がある。

 牛肉は、TPP発効国ではニュージーランド産が33・1%増、メキシコ産が16・8%増となった。TPP発効国以外を含めた全体の輸入量は1・3%増の六十一万五千三百八十七トンだった。

 豚肉ではTPPのメキシコ産が14・7%増、カナダ産が4・6%増となった他、日欧EPAに参加するスペイン産も9・8%伸ばした。豚肉輸入量は全体で3・7%増の九十五万八千九百六十五トンだった。

 日欧EPAで関税が撤廃されたボトルワインはEUからの輸入量が15・0%伸びた。特にイタリア産が17・4%増え、スペイン産も16・2%増だった。

 TPPは一八年十二月、日欧EPAは一九年二月にそれぞれ発効し、関税を段階的に減らしたり、即時に撤廃したりしている。TPP加盟国への牛肉の関税率は発効前は38・5%だったが、一九年四月からは26・6%まで下がっている。

◆EPA恩恵 欧州ワイン猛追

 財務省が三十日発表した二〇一九年の貿易統計(通関ベース)によると、チリ産ワインが五年連続の首位を維持した。昨年二月に発効した日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)による関税撤廃により、輸入量が増えた欧州産ワインが猛追したが、安価でおいしいと根強い人気のチリ産には及ばなかった。

 チリ産は前年比8・2%減の四千七百二十一万リットル。二位は関税撤廃の追い風を受けたフランス産で11・6%増の四千七百十一万リットル。三位はイタリア産、四位はスペイン産でともに前年と比べて伸びた。全体の輸入量も増加した。

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