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【経済】

GDP年6.3%減 駆け込み消費「山」小、でも増税後の「谷」大 

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 内閣府が十七日発表した二〇一九年十〜十二月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動の影響を除いた実質成長率が昨年十月の消費税増税の影響から、前回一四年の増税時に匹敵するマイナス幅だった。今回は駆け込みでの消費増は小さかったのに増税後の落ち込みは大きく、景気の弱さをうかがわせる。

 消費税率を10%に引き上げた直後となる今回の成長率は前期比1・6%減で、このペースが一年続くと仮定した年率換算では6・3%減。税率を8%に引き上げた一四年四〜六月期に年率7・4%減を記録して以来の下げ幅となった。

 一四年は増税直前の一〜三月期、駆け込み消費により成長率が年率4・1%増と押し上げられており、政府は増税後にこの反動で落ち込んだと分析。このため今回は増税前後で消費の増減をならす「平準化」を目標に掲げ、二兆円超の経済対策を実施していた。

 安倍晋三首相は十七日の衆院予算委員会で「駆け込み需要(消費)と反動減は前回ほどではない」と政策効果を強調した。たしかに一九年は増税直前の七〜九月期に成長率が年率0・5%増にとどまっており、駆け込みの「山」こそ小さかった。

 だが、増税後の「谷」は前回同様に深かった。ニッセイ基礎研究所の上野剛志氏は「そもそも消費の基調が弱い」と指摘。理由として賃上げが物価上昇に追いついていないとして「実質賃金の減少傾向が続き、節約志向が高まっている」と分析している。 (渥美龍太、大島宏一郎)

 

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