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【経済】

レジなし、次世代コンビニ 今夏導入へローソンと富士通実験

レジに並ばずに決済可能なコンビニの実験店舗

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 ローソンは十八日、レジがなく商品を店から持ち出すだけで自動で会計できる実験店舗を、川崎市の富士通の事業所内で公開した。二十六日から三カ月間、富士通社員限定で利用できる。課題を検証した上で、今夏ごろから東京都内の一般の店での導入を目指す。 (嶋村光希子)

 買い物の仕組みは、スマートフォンの専用アプリのQRコードをかざして入店。天井に設置された二十八台のカメラが、入店から退店までの人の動きや商品に手を伸ばす動作などを読み取る。棚に付いた重量センサーで重さの変化を測り、どの商品をいくつ手に取ったか把握する。そのまま店を出ると、事前登録したクレジットカードで自動会計される。決済後、数十秒でスマホに電子レシートが届く。

 三月からは、富士通研究所が開発した手のひらの静脈と顔で認証する方法でも入店でき、スマホなしで買い物できる。社員三千人は客として店の使い心地を検証する。年齢確認の必要な酒やたばこは扱わない。

 ローソンによると、レジ接客にかかる時間は店内業務の二〜三割で、牧野国嗣理事執行役員は「人手不足への対策だけでなく、レジで待つのを嫌がる人も取り込みたい」と述べた。

 レジなし店舗は、ファミリーマートも昨年四月からパナソニックと協業し、両社関係者限定で実験している。

◆重量の変化で商品把握

天井に人の動きを検知する大量のカメラが設置された実験店舗=いずれも18日、川崎市で

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 レジがないのにどうやって買い物? 次世代のコンビニの姿に想像を膨らませ、川崎市のローソンの実験店を訪れて試した。

 いつものガラス張りのローソンと違って外からは売り場が見えない。入り口で、貸し出されたスマートフォンに表示されたQRコードを手元の機械にかざすとゲートが開いた。

 店の広さは通常の五分の一ほど。通路両側に飲み物やお弁当など二百五十点が並ぶ。天井にある多くのカメラがものものしい。担当者の「入店した瞬間から一人一人の動きを検出しています」との言葉に緊張する。

 お茶とおにぎりを手に取り、出口に向かった。出口に機械のゲートはなく、すんなり出られて半信半疑になった。買い物時間はわずか一分足らずだった。入店人数が多いほどカメラ検出などの処理に時間がかかるといい、担当者は「現在の入店は五人に制限しているが、十五人まで入れるよう性能を上げたい」と話す。

 会社内や駅にあれば、仕事の合間や慌ただしい通勤時、会計に並ばず迅速に買い物できて便利そう。ただ、スマホ入店やカード決済が必要で、使いこなせる人は限られるかもしれない。

 

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